ゲストワークショップ3 (池田洋介)
アイソレーションを学ぶ アイソレーションはそこだけ動かすというテクニックだけではなく、どの筋肉が動いているのか自覚する練習となる。鏡を見るか、ふたり一組でやって自分の動きをチェックするのがよい。最初はたくさん動かそうとしなくてよく、少しだけでも正しく動かすことが肝要。だらだら動かすより最後をピタっと止めること。 ・参考文献 「ザ・パントマイム」カジヤママイム著 「パントマイムのすべて」クロードキプニス著、カジヤママイム訳 ・ゼロポジション 単に立っている、キャラクタを作らない素の状態、をゼロポジションと呼ぶ。これがマイムの起点となる。頭の上に糸があるような状態で引っ張られている感じで左右のバランスが取れていること。 ・頭 首を動かすのと、顔を動かす筋肉が違う。首固定で顔を動かせる。頭の動かし方としては、左右、上下、鼻を中心に顔を傾ける。顔を前に倒す、上に上げる、右、左、動かした最後にきちんと止めること。鼻が動かないように顔を傾ける。鼻に指をあてた状態で見ると感じがわかる。顔を傾ける、首まで傾けると顔を二段階で傾けることができる。左右に曲げる場合でも同じく二段階に分解できる。 ・首 顔を前に出す、顔はまっすぐ前を見たまま出す。鳩になった気持ち。首の左右の動き、首に一番負担がかかる。左右にするとどうしても首が傾いてしまう。すごく難しいので最初は小さくでもいいので顔の向きを固定したまま動かそう。手を頭の上に伸ばした状態で、耳を手に合わせてもっていく感じ。首が前に出ると興味があり、引っ込むと興味がないというふうに首の動きだけで心の動きもある程度表現できる。 ・胸・胴・腰 胸、胴、腰は独立させて動かす。胸は動いているかどうかつかみにくい場所。胸のイメージとしては胸の中をイメージする。胸腔の中にボールがあってそのボールが外に出て行く感じ。前に出るときはボールが前に、右に行くときはそのボールが右に行く感じ。胴のみを前後に出すのと胴から上全部を前後に出す違いを認識する。腰はヒップホップの動き。膝をやわらかめにして腰を突き出す。左右も同じ、腰が上に引っ張り上げられている感じ。 ・足 日ごろから動かしているところなので比較的問題ないはず。足、膝、足首の動きを認識する。前後左右に動かす。 ・肩 前後左右上下、回したりできる。胸と似ているが、肩が全体をひっぱりあげるという点ではだいぶ違う。 ・腕・肘・手首 手を水平に伸ばす。肘を下に曲げる手前に持ってくる。上にも曲げる。腕を水平に伸ばして、腕が乗っている仮想のレールに乗って手が手前にくる。必然的に肘が上がる。手首は上下左右回転させる。 クリック、メリハリをつける。だらんと動かすよりぴたっと ・波の動き 手首を上に上げる(指先は下)、手首を下げて肘を上げる、肘を下げて肩を上げる。