江戸大神楽十三代家元鏡味小仙と若者たち

荒馬座

題名:江戸大神楽十三代家元鏡味小仙と若者たち
日時:2005年5月21日18:30-20:15(途中休憩あり)
劇場:荒馬座民族芸能センター(三田線本蓮沼駅徒歩5分)
料金:大人2000円
座席:後方ベンチシート左端
出演:鏡味小仙、鏡味仙丸、鏡味仙若、鏡味朱仙、鏡味宝仙、鏡味菊仙、鏡味花仙
Web:http://www.interq.or.jp/www1/kanchang/daikagura/maruichi.htm
番組:寿獅子舞、大神楽解説、傘の曲、鳴り物演奏 江戸時代の芝居小屋の1日(入り、開演、仲入り、終演)、五階茶碗の曲、一つ鞠の曲、土瓶の曲、水雲井の曲、花籠鞠の曲

荒馬座は初めてです。獅子舞は普通見かける獅子舞よりもより奉納するという感が強いものとなっています。神楽であった当初の形を残しているのでしょう。傘の曲は大神楽の中で一番ポピュラーなもの、掬、桝、金輪を回していました。
曲芸の中で一番拍手が多かったのは、五階茶碗の曲、これは口に加えたバチにつくりつけの椀がひとつくっついており、その上に板を載せ、茶碗を三つに井桁状に房を4つ、そしてその上にまた板を載せその上に茶碗を載せるというもの。バランス芸はライブで見るとほんとにはらはらします。私はこの五階茶碗の曲より土瓶のほうが好きです。口に加えたバチの上で土瓶を斜めの状態で止めたり、ジャンプして一回転させてまたバチの上に着地、そして二回転させてまたバチの上に着地、そして土瓶をわずかにゆらせて蓋だけを下に落すという芸は、見ていて手に汗握るとはこのことをいうのでしょう。五階茶碗と土瓶は仙丸さんが演じられていました。仙丸さんは腕といいキャラといい良い感じです。
一つ鞠の曲は、文字通り鞠をひとつとバチをふたつ使った曲芸、体の表面に鞠を走らせたり、バチと鞠を投げたり、バチの上に鞠の載せてバランスしたり、掬をバチではさんで投げあげたり、洋風にいうと、コンタクト、トス、バランス、シガーボックスのいろんな要素を含んだ曲芸です。私は見てておもしろいと思うんですが、やはり地味だと思う人が多いようで拍手はいまひとつでした。水雲井の曲は長い竿の上に茶碗を載せて、竿を回転させることで茶碗から水を八方に散らし、最後に紙吹雪が出てくるというもの。後かたづけが大変なので寄席などでは行なわれないそうです。花籠鞠の曲は筒や受け口などがついた独特の形をした籠を片手に持ち、それと掬を用いての曲芸。歌とともにいろんなところを通したり止めたりというのが楽しい。「どんつく」ともいうらしいです。こういう曲芸はライブで見ないとなかなか凄さがわからないと思いますね。