乱回しを教わる

鞠を傘の回りを回すということばかり気になっていて鞠が大きく動きすぎている。右手回しの場合、鞠を前に回し始めると同時に傘をぐっと右に倒していかねばならない。傘の倒し方は自分で大げさだと思えるくらいでちょうど良い。また体に近すぎるので後ろに鞠が回ったときに体の真上から後に行ってしまっている。多少前方に差し出すくらいでよい。鞠は常に体の前方にある。手が上に行き過ぎている、もう少し下におろす。右手回しの時、右手の握りは傘の柄の先を半分くらい握る感じ。右掌を支点として傘を回転させる。その右手は動かさない。右手の脇に何かはさんで練習するのもよいだろう。ただし、本来のスタイルでは右手の脇はあけている。右手を動かしてしまうと傘の倒れ方が急になりすぎて鞠のコントロールが効かなくなる。
基本の傘回しの時には鞠は体のちょうど前にある。そこから動かないのが理想。鞠を天井から吊るしてその周りを傘を回すというトレーニングもフォームを固めるのによい。乱回しで鞠を90度回して鞠を傘の上で止める、180度回して止める、270度回して止める、という練習をすれば、傘の水平が理解できるようになるだろう。鞠を出来る限り傘の端で回す、できれば半分傘からはみ出す形で回す、練習ではそれ自身がひとつの芸になるうえ、鞠のコントロールがつくようになるので一石二鳥。後から右手を押さえられて回してみるととたんにぼろぼろぼろ。右手の動きでコントロールしてたんだなあ。